
日蓮正宗
筑波山
本證寺
令和七年四月度 御報恩御講

■強調・確認■
「死は一定」「法華経の故に命を捨てよ」「大願を起こせ」と叱咤激励されている。我々は、第一の御本尊様を拝しているのだから、正直に修行に励み「止暇断眠・一心精進」と心得て、随力弘通をしていかなければならない。
明日からやる。明日になってから行動する。では、目標を先延ばしにしていることとなり、漫然と日々を過ごすこととなる。決意が弱かったり、油断したりしていると、一ヶ月・一年が瞬く間に過ぎ、気づいたときには一生を無駄にしている。
誰もが必ず歳を重ねて、いつか死を迎える。一生を無為に過ごすのか、有意義に過ごすのか。すべては「自らの行いと決心」であると心得よう。
怠惰にして精進の心がなければ、例え百年生きたとしても、真面目に精進した一日には適わない。「命を捨てよ」とは、一生のうちに同じ時間を過ごすならば、寸暇を惜しんで正法受持と、折伏弘通に生きよと勉強した。
「大願」とは、妙法蓮華経の広宣流布によって一切衆生を救うとの尊い御決意が秘められているのである。我々も大聖人様の御心に添い奉り、勇気を持って大願を起こし、折伏行に邁進しなければならないと発心しよう。
自分自身の、日々の生活における家庭のこと、仕事のこと、経済のこと、学業のことなど、様々な悩みがあり、自分のことが精一杯で、他人のことにまで考えが及ばない、余裕がないと自己中心の人もいるかもしれない。
しかし、他の人の幸せを願って、折伏・育成に励む功徳は、必ず自分にも返ってくると確信しよう。現在の世相は、疫病や災害・侵略戦争等によって混迷を極めている。
「法華弘通」という大願の中に、個々個々の願いが含まれる。妙法広布の大願を目指して成就していくところ、個人の願いも祈りも自然と叶い整っていくのである。
大聖人様は時光殿へ「上野賢人」と尊称を与えられた。一生を妙法と共に生きる大事と覚悟、法華弘通の大願が大事である。
今月は「宗旨御建立の月」
「大願とは法華弘通なり」との御聖訓を心に刻み、寸暇を惜しんで活動を充実していこう。